MAKING PROCESS

一脚のソファが生まれるまで

無垢材のフレーム作り、ウェビングテープの張り込み、高密度ウレタンの加工など、 極上の心地よさと一生ものの耐久性をかなえる職人の手仕事をご紹介。

ソファの土台となる木枠フレームには、山や森で育った原木から切り出され、通常はテーブル天板などの表面材に使われる「天然無垢材」を使用。人の手を加えていない無垢材が持つ独特のゆがみを調整しながら、細部にまで丁寧な加工や組み立てを施すことで、強靭な構造体をつくり出しています。部分的に使用する合板には、環境に配慮したJIS「F☆☆☆☆※合板」を採用しています。

※JIS工場で生産されるJIS製品に表示することが義務付けられているホルムアルデヒド等級の最上位規格を示すマーク

イタリア製最高級ウェビングテープを使用。一本一本密に張り込むことで、ハンモックのように体圧を分散しながら、ずっしりと重い高密度ウレタンを支える頑丈な土台を作ります。サイズ、デザイン、座り心地に合わせてテープを張り込む間隔と張度を計算し、それぞれのソファに最適な張り込みを行います。

ソファの型崩れや耐久性に直結するのがウレタンの密度。イタリア製ブランドソファでも30kg/㎤〜が多いところ、TRESでは50kg/㎤〜を使用。経年劣化に強く、高い耐久性が認められています。座面、背もたれ、アームレストなど、それぞれのパーツに合わせてこまやかにカットし、手作業で接着されています。

体がゆっくりと沈み、包み込むような座り心地の鍵をにぎるのが、ウレタンの上を覆うフェザー。採用するのは、ハンガリー産ホワイトグースのスモールフェザー。清潔な生育環境と、徹底された洗浄工程や湿度管理で臭い残りなどがなく、長年優れた品質を保ちます。

選べる張り地は、本革やイタリア製ファブリック150種500色。 コットン、リネン、ウールなど天然素材を贅沢に配合した高級ファブリックの品揃えは、業界随一を誇ります。パタンナーが製作した型紙に基づき、自動裁断機と手作業を使い分け、生地を裁断。全パーツの生地端にほつれ防止処理を行い、経験豊富な職人が手作業で一枚に縫い合わせます。着脱しやすい大きめのファスナー開口部など、家庭で外して洗濯することも考慮されています。