静かな選択
宮崎椅子製作所「ペーパーナイフソファ 3P」をお届けしました。
お客様が選ばれたのは、ミナ ペルホネンの無地の張地。
タンバリンやチョウチョのような象徴的な柄ではなく、
あえて“無地”を選ぶという決断に、深い美意識を感じました。
皆川明さんが北欧家具に寄せる敬意や理解が、
織りに宿っているような、
控えめで、静謐で、しかし芯のあるトーン。
それが、このソファのフォルムと響き合っています。
背面の美しさも含めて、どの角度からも“佇まい”が絵になる。
デンマークヴィンテージのダイニングテーブルとの調和は、
言葉を超えて、空間全体の静けさに深みを与えていました。
ソファは、好きを妥協せずに選ぶと、
その人の美意識が空間に宿るのかもしれません。