一枚の曲げ木の笠木。
荷重のかかる脚との接合部は厚く、
背は薄く調整されています。
分厚い無垢材を曲げる匠の技。
困難を極めた収縮の調整。
無数の治具を作り、何度も試作を繰り替えし、
ハープは完成しました。
木工の産地・徳島で、
さまざまな職人が一心に家具を作る椅子徳製作所。
木は一枚ごとに性質が異なるため、
作るものに適した材を選ぶことから木工は始まります。
コンピュータ制御の切削マシンと
熟練の手技を駆使してパーツを削り出し、
高い精度で美しい意匠を生み出します。
加工されたパーツは、強度を保つように接着し、
組み上げることで椅子やテーブルの形になります。
椅子徳製作所は椅子張りを専門として1960年に創業。
半世紀以上経った今も4人の張り職人が
日々、椅子やソファを張り続けています。
張りは特殊な技術を要し、
体得するには3年かかると言われています。
クッション性によって何層ものクッション材や
綿を重ねたり、バネを使ったりと、その加工方法は多岐にわたります。
布地を仕上げるにも、裁断から縫製まで専門の職人が
その技術を駆使し、3次元の美しい曲面を作り出します。
半世紀に渡り継承される
椅子張りから、新たに取り入れた曲木まで、
日々技術の研鑽に努め培った技とデザインで、
愛着を持って長く使える家具をお届けします。